~Eri side~
ひとり、自宅で、ゆっくりと過ごしててん。
そんな時、ふと、真莉の顔が頭に浮かんできてん。
真莉は、今頃、大丈夫やろかとか、記憶、戻るんやろか?とか、色々、真莉の事を考えてる時やった。

♪♪♪♪♪...
ピッ

絵『もしもし?由美ちゃん?』

“絵里?…今、真莉と一緒じゃないわよね?”

絵『うち、自宅にひとりで、居るよ!真莉が、どないかしたん?!』

“携帯にいくら電話しても、電源が、入ってないみたいで、出ないのよ!”

絵『えっ!忘れてんのかな~充電するのんを?!』

“私、仕方ないから、家に行ってみようと思うんだけど…”

絵『それじゃ~、あれやから、うちの家からは、10分なんやから、うちがちょっと、見てくるで!』

“せやけど、時間も時間だから、一応絵里も女の子なんだから!”

絵『ヒドッ!一応やなくて、完全な女の子やねんけど!』

“…だから、私が、ちょっと、見てくるから、それとも、心配なら、一緒に行く?!”

絵『ん~…なんか、実は、さっき急に真莉の事が、頭に浮かんできてん。
なんや、やな感じすんねん。せやから、うちも行く!』

“…分かったわ!今から、20分で、迎えに行くから、準備してて頂戴ね!”

絵『OK~!待ってるね!』

ピッ

うちは、電話を切って、準備をして、由美ちゃんが来るのを待った。
しばらくして、由美ちゃんが迎えに来て、由美ちゃんの運転で、真莉のマンションに向った。
マンションに着くと、晴一ちゃんが、にこやかに迎えてくれてん。
軽く挨拶を交わして、真莉の部屋へと向った。

ピンポ~ン…
ピンポ~ン…
何回、呼び鈴を鳴らしても、真莉は、出てこんかった。
仕方ないので、管理人の晴一ちゃんに合鍵を借り、鍵を開け中へ入った。
ドアは、フックロックは、掛けてなく、通常のロックだけが掛かっててん…。

玄関と廊下の電気を点けて、中へと入っていった。
絵『真莉~?どこ~?』

由『真莉~?』

絵『自分の部屋なんかな~?ひょっとして、寝てる?』

由『かも知れないわね』

その時…。