～Mari side～
メール送付された画像を見た時、全てを思い出した。
うちが、階段から、落ちた理由、誰に落とされたか。
なんで、あの人があんな事をうちに言うてきたのか、たけちゃんが、うちのお見舞いに来てるれた時、うちと目を合わせてくれへんかったんかも…。
全ての辻褄が合うた。

そして、同時にうちは、最愛の人の裏切りを知った。
その画像とは、たけちゃんと大島さんの愛し合う姿やった。
うちは、奈落の底へ落とされた様な感じでやった。

せやけど、悲しいはずやのに、辛いはずやのに、涙が1滴も落ちない、目に涙すら溜らない。
全くといっていいほど、自分の心は、何も考えていない、感じていない
多分、画像を見て、全ての辻褄があった瞬間、うちの心は、死んでしまったんやと思うねん。

頭は、色々考えてるみたいやねんけど…。
心は、何も思わない、響かない、届かない、感じない。
うちは、携帯の電源を切り、携帯を鏡台のつくえの下の奥底にしまった。
それと、同時にうちの心も一緒に閉まった。