すぐに晴一ちゃんが、寄って来て、心配されたんやけど、うちの元気な姿見て、安心しとった。
30分ぐらい、話して、晴生ちゃんとバイバイして、自分の部屋へと帰って来た。
ドアを開け、リビングに行くと、翔ちゃんの字で

『真莉へ
おかえり~!
俺は、当分、帰れないので、真莉が、心配です!
せやから、なんか、あったら、直ぐに連絡下さい!
必ずです!必ずだぞ!!
それと、由美さんから、預かった荷物は、おまえの部屋に置いといた!
では、男前の兄貴は、旅立ってくるぞ!
来週からは、おまえらもライヴ頑張れよ!
では~
翔太』

その手紙を手に自分の部屋に入った。
部屋に入り、預かって来てもらった、バッグを開けると、案の定、携帯の充電は、切れててん。
せやから、充電しながら、電源を入れ、メールの問い合わせをしてん。
そのメール件数が、うちにしたら多い件数で、35件。
恐る恐る、項目別の受信メールをチェックしていく。

すると、知らないアドレスから、1件きててん。
それを開いて見てん。
それには、写真が付いてて…。
せやから、うちは、素直に開いてん、そこには、信じられない光景が広がる、写真が数枚、貼り付けられていた。
そのメールの本文には、

『分かったでしょ!
これが、私たちの関係なの!
だから、もう、健人には、近づかないで!
もし、近づいたら、あんなんじゃ、済まないわよ!』

うちは、ただ、この状況を飲み込めずに、ただ、呆然と携帯を握り締めていた。