ドサッ

大島『そんな、怖い顔で、抱かないでよね~』

健『おまえ、五月蝿いねん!少し、黙ってろや!!』

大島『フフフ』

俺は、無我夢中で、相手が壊れようが、どうしようが、イラダチだけで抱いた。
この女を抱いてた時の俺は、たぶん、自分でも誰なのか、分からんくらい、感情もなく、喘ぐ訳でもなく、気持ち良いという感情がある訳でもなく、ロボットの様に、流れ作業の様に抱いた。
事情を終えると、俺は、抜け殻の様になりながらも、直ぐに服を着えると、

健『今後、俺らの前に絶対に姿を現すなや!
次は、ホンマに色んな力使こおてでも、潰すからな!!』

大島『あ~ぁ、はいはい!バイバ~イ!』

俺は、直ぐに、ホテルを後にした。

【大島のホテルの部屋】

大島『もしもし?ちゃんと、写ってる?
そう…なら、それを例のところに送信しといてね!ピッ
…私に恥をかかせた事は、何が何でも許さないんだから!
覚え時なさい!ハハハハハハ。
まだまだ、これからよ!絶対に離さないんだから』

俺は、ホテルを後にして、直ぐにタクシーを拾って、自宅のマンションへと帰った。
その後の大島の行動も知らずに…。

マンションが近づくにつれて、俺は、どんどん、罪悪感とみんなの為とはゆうものの、真莉を裏切ったという罪悪感からか、マンションに着き、晴ちゃんに気づかれないように、エレベーターに乗り、部屋に入った。
部屋に入ったら、真莉の物やお揃いの物が、目に入ってきた。
俺は、自分が悔しくて、情けなくて、どんな理由があったにしろ、真莉を産まれて、初めて、裏切った事に違いない事に、涙が溢れて止まらなかった。
自分でしといて、泣くなんって…。
すぐに風呂場に行って、シャワーを浴びた。
その時間は、どのくらいたったのか、解らんくらいやった。
永遠と流れる涙が、シャワーで、流されていくのに、心の罪悪感たちは、全然、流れていかんかった。
それから、しばらくして、風呂を出て、寝る事もなく、その日の仕事に向った。