~Taketo side~

大島『どうしたの?自分から、かけて来たくせに』

健『…今、どこに居りますか?話したい事が、あるんですが』

大島『今は、赤坂のホテルに泊まってるわよ』

健『今から行って、ええですか?…』

大島『いいわよ!部屋は、1256だから、待ってるわね~ 』

プチッ

俺は、その電話を切ると、直ぐにタクシーを拾い、赤坂のホテルへ向った。
俺は、部屋に着くまで、色々考えた。
どう言うたら、分かって来るんやろうとか…。
ホンマに部屋の前に着くまで、色々、考えた。
せやけど、その考えは、全て、甘かったんや。

この、俺ひとりで、誰にも相談せんと、出た行動が、俺の軽はずみの甘い行動が、俺のホンマにホンマに大切で、大事な人を失うなんて…。
この時は、頭の片隅にもなかってん。