~Taketo side~
昨日の仕事現場に突然現れた大島夕子。
突然、俺の前に現れて、訳分からん事、良いよって、ホンマに、噂通りの人やったんやなって、思った。
せやから、あんな奴が言う事を俺は、間に受けへんかった。

せやけど、もしもの為に思うて、真莉には、メールしといてん。
せやけど結果は、あの女、俺の大事な物を壊すって言うてたな。
俺のホンマにホンマに、大切で、大事で、この世で1番からターゲットにしよった。

あの女は、本気や!
海斗の名前を出された時は、ビックリしたんや。
全部知ってるって、あの女は、ホザいっとた。
せやけど、俺は、甘く考えとった。

あの出来事は、俺ら以外に詳しい人間なんて、居らんって。
俺らの中では、暗黙の了解の様に封印してきた事やから、俺らの中の誰かが、話さんかぎり、大丈夫やって。
海斗の事は、忘れたわけやなく、今でも俺らの心の中で、海斗は、生きているから。
俺らがこの事を封印してきたんは、他でもない、海斗の母ちゃんやねん。
俺らが、こうゆう仕事やから…。

“この話は、話したら、アカン!ええ、スキャンダルになるだけや!” って…。

“おばちゃんは、うちのバカ息子のせいで、みんなの将来を壊したないねん!
せやから、絶対に喋ったら、アカン!”それから…。

“その事は、海斗も望んでへん事やねんから!”最後に…。

“おばちゃんも海斗も、みんなには、ビックになってもらいたいねんからな”って葬儀場で言われてん。

せやから、この事は、何が何でも守り通さなアカンねん!
それから、海斗の母ちゃんは、家も引越しって、今で、どこに行ったんかも分からんねん。
唯一、分かるのは、墓の場所だけや。