たけちゃんは、スエットにティーシャツに着替えて、部屋を出って行ってん。
前に引越しした時にうちの部屋にあった、たけちゃんの物も持ってきてもうてん。
うちもこのままの姿や…。
せやから、ベッドの下に落ちてる服をゆっくりと拾って、着替えてん。
うちは、絵里にたけちゃんとの事をメールしてん。
なんどか、やり取りしてるうちにホンマに寝てもうた。

健『…真莉~!真莉~?!』

真『ん~…たけちゃん?
寝ちゃったんや…ん~、痛っ!』

健『真莉!大丈夫か?ここに持ってこようか?』

真『…忘れてた…大丈夫、行く』

健『無理しいなや、ゆっくり立ち…ほれ』

健人は、真莉の腰を支えて、ゆっくりと起し、支えたまま、リビングへ向った。

健『ゆっくり、座り…よいしょっと、ちょっと、待っててや』

真『おん』

健人は、真莉の頭をポンと叩くとハニカんで、キッチンへ向った。
しばらくして、トレーに食事を乗せて、たけちゃんが持って、リビングに戻ってきてん。
たけちゃんが作ってくれた料理が、目の前に並んで、たけちゃんは、うちの隣に腰を下ろしてん。

健『ホンマに何もなかったから、こんなんしか出来んかったんやけど、食べますか?』

真『そんな事ないよ!ホンマになんもなかったやろ?
せやのにありがとう』

『『いただきます♪』』

たけちゃんは、こんなん言うてるけど、残り物だけど、炒め物とスープとガーリックライスを作ってくれてん。
久しぶりに食べる、たけちゃんの料理は、美味しかってん。
仲良く食べ終わって、腰の痛いうちに気を使って、片付けもしてくれてん。
片づけが終わって、たけちゃんは、両手にマグカップを持って、戻ってきて、うちの隣に座った。