~Mari side~
うちは、なんだか、怖くて目が開けられんかった。
昨日の事が全部全部、ホンマは、夢やったんやないかって、うちが夢を見てただけやないかなって…。
でも、ちゃんと、たけちゃんのぬくもりも覚えてんねん。
それも幻想やったんやないかって…。
うちは、むっちゃ怖わなって、思わず目をギュって、強く閉じてん、その時、

健『ん~…真莉?』

眠そうな声で、愛しい人がうちの名前を呼ぶ声で、うちは、とっさに愛しい人の首に抱きついてん。

健『おっ!…ビックリした~!どないしてん?真莉~?』

真『…』

健『…?真莉?』

真『…怖わかってんもん』

健『怖わかったて?何が怖かったん?』

真『昨日の事が、うちの夢やったんやないかって目開けられんかってん。したら…』

健人が真莉を抱き直す。

健『真莉?夢やないやろ?
夢やったら、こないな事出来へんやろ』

真『おん…ありがとう
せやけど、急に起きたん?それとも、起きとったん?』

健『ん、寝とったで。
…せやけど、急に真莉が、ビクッって動くから、起きてん』

真『そうやったんや~…起して、ごめんね』

健『フフ、ええよ!真莉が怖い想いしとんのに、寝てられんやん』

真『おん///』