「あ、雫来ました!」 そんな、涼子の声と複数の足音が聞こえた。 涼子と葵さんが居た。 きっと、宏美さんから連絡を貰ったのだろう。 「雫さんも、気になりましたか?」 「え?葵さんも、ですか?」 「はい、機械は得意分野なんですよ。おそらく、このガラス部分には向こうの様子が、わからないようにされてます」 「やはり、此処でエレベーターは止まってるんですね?」 「何でそんなことわかるの?」 涼子は、横から口を挟んだ。 意味が分からないという言い草だ。