「おまたせ」 宏美さんが、ちょうどやってきた。 少し疲れ気味の表情を、している。 「明さんと連絡つきました?」 「その言い方じゃあ、まるで連絡つかないのを、知ってるみたいじゃないの」 「やっぱり…すいません、2階に戻りますね。また、此処に来ますから」 再び廊下を疾走し、階段降りていく。 明日筋肉痛なのは、確実ね。 とりあえず、エレベーター前に立ち止まる。 正直、中の様子がわからない。 普通は…わかるはずなのに。