「あれ、どうしたの?」




どうしたらいいか、と考えていたら、宏美さんの声がした。





「あの手紙を、真に受けないてるなら止めた方がいいよ。きっと、葵くんのジョークよ」



宏美さんは、のほほんとした表情で、ニコニコしている。
確かに、イタズラだとも考えられる。
でも、何か違うと思う。





「宏美さん、わからないんですけど、多分事件だと思います」


そして、私は迷わず階段の方へ走り出した。



「どこ行くの~?」



「3階です。此処って上の階の声とかって聞こえない気がするんです!」