それから、高校になって家を出た。
それ以来、全く連絡も取ってない。
でも、特に悔いはない。
産んでくれた両親には感謝しているけど、だからといって深く関わろうとも思わない。
何となく、こんな平凡な日々に退屈している自分がいる。












廊下に、足音が響き笑い声や話し声も聞こえてきた。
始業式が、終わったみたい。
私の居る教室にも、ぞろぞろとクラスメートが戻ってきた。
1人教室に残っていた私を見て、知らんぷりしてる者も居れば、睨み付ける者も。
私は、そんな視線を気にも留めずに窓の外を無意味に、眺めた。