「これです」




差し出された手紙は、手書きで書かれている。
小さくて綺麗な字だから、女性だろうか…いや、そう断定するのは、早いよね。




葉っぱの方は、確かに単なる葉っぱだと思う。
…でも、これはもしかして。
私は、それに鼻を近付けた。
仄かに香る香りは、先程のと似てる。





「これって紅茶の葉じゃないんですか?」



深川氏も匂ってみて、目を見開いた。
聞くまでもない、これは紅茶の葉。






「あの…会社を経営されてます?」


これは、根拠のない憶測。
ただ…変な確証があった。