表札には、深川と書いてある。
玄関に入れば、キラキラと輝く証明。
広いリビングも、大富豪を連想させる。








「此方へ座っていてください」



「すいません」


ふかふかのソファーに腰掛ければ、ミケが私の膝に乗ってきた。
何で、懐いたんだろう?
変な猫も居るんだね。





「紅茶です。お口に合うといいのですが…」



「いただきます」


口に含めば広がる、紅茶の香り。
紅茶は詳しくないけど、美味しい。




「美味しいです」



「近くのお友達が作ってる紅茶なんですの」