俺達は、雫の居る倉庫に向かって走り出した。 途中で、西園寺刑事、宏美さんと合流した。 「お姫を奪還しに行きましょう」 宏美さんは、相変わらず笑顔を浮かべ、こんな緊迫した状況でも、明るい。 「雫の名探偵は、証明されるんだね」 西園寺刑事も、また嬉しそうだった。 葵さんは、何も言わなかったが雫を助けたいという気持ちは、ひしひしと伝わってきた。 ようやく、倉庫の前へと辿り着いた。 この先に、雫が居る。 扉は重たく、中で開けられないようにしてあるようだ。 しかし…怖くはない。 大丈夫だ、雫。