ガシャン 重い扉は、閉ざされた。 もう逃げ道は、ない。 「さて、謎を解き明かしましょうかね」 私は、ゆっくりと口を開いた。 真相を語るために…。 「最初の消えた死体の騒ぎの時、誰でも分かるような嘘をついて猿芝居をしたのは、青井さんに気付いて欲しかったからですね?気付いたら、あんな茶番をする必要も無かった」 「ああ、だが彼は私を見ても気付かなかったよ」 「それから、山口さんの事件が起こりました。青井さんを犯人に仕立てようとしたんですね?あとは、2人とも同様に」