「じゃあ、本当の目的は?」



「それは分かりません」




これは、嘘。
わかっているけど、これ以上巻き込めないから。
ごめんなさい…。













そうこうして、半日兄の部屋で過ごした。






そして…犯人は、顔を歪め悔しそうにしていた。
あるはずのない誤算に、怒りを露わにして。




そんなことを、私達誰もが知る由も無かった。