あれから、心を閉ざしてきたはずなのに…いつの間にか心を許していた。 だから…聞こえてしまった…。 また、あの悪夢が蘇るような気がした。 「雫?顔色悪いけど大丈夫?」 涼子の声で、我に返った。 そうだった…今は、事件を解決させなければいけない。 「うん、大丈夫。それで、此処の住人は、アナタですか?」 「はい…」 「雫の忠告のおかげで、助かったわ」 西園寺さんは、ありがとうと言った。 「で、何故首を吊られたんです?」