その言葉を聞いた私は、心底驚いた。
何故…と聞くことなく理由がわかってしまったから。
‘お前は俺が守る’
それは、彼が口にした言葉ではない。
彼の心の声だった。
私は、明さんから無理矢理離れた。
そして、フローリングの床に座り込んだのだった。
「どうした?俺がかっこいいから腰抜かしたか?」
からかうような口調の明さんに、何も言えなかった。
彼の心の声が聞こえてしまった私には、何とも言えない罪悪感に苛まれてしまったのだった。
「大丈夫か?冗談だよ」
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