ぐしゃり





その一室には、照明器具は何一つとして、灯されていない。
そこにある唯一の光は、パソコンの画面だけ。





そのパソコンの前に座る人物は、じっとその画面を見つめていたが、突然手元にあった紙を握り潰した。





その紙には、『計画書』という文字が見える。







憎しみに満ちたその瞳で、ディスプレイを睨み付ける。












しばらくしてから、何かを思い付いたように、ニヤニヤと笑みを浮かべた。
それから、握り潰した紙を机にしまい、パソコンの電源を落とした。











「必ず、アイツを…」