みんなに連れられて走り、着いたのはツバサの家。

ここなら安心だ。








「アズサ、大丈夫だった?」



色んなことがありすぎて放心状態にあるあたしを心配してみんなが声を掛けてくれる。








「全然大丈夫ッ!」





ケガとかは無いし、本当に平気だよ、…。











しかし、あそこでの出来事が次々とフラッシュバックされる。






リュウ、いやリュウジの冷たい態度、あたしが発したあたし自身も知らなかった自分の感情。






みんなへの、気持ち。




今考えるとあたしはまだみんなに余命について話していない。








話さなきゃ、



話さなきゃ。






でも、みんなが悲しむ顔なんて見たくない、…






でも、


















──今しか無いよね、?