アズサ…、
もうきっとサトルももう分かったから、…
お願いだから、黙ってくれ、…
じゃねぇと…、お前が…、。
「てめぇの人生なんて知ったこっちゃねぇ、。死ぬもんは死ぬってぇの!」
「確かに、あとちょっとで死ぬのは事実だけど、あたし、今、死にたくないから!校内統一だけじゃないから、…、あたし、大切な人ができたから、…。彼氏とかそう言うんじゃないけど、…その人との時間を最後まで楽しみたい、から…、。」
アズサ、もう良いから!
これ以上言ったら、サトルが、…。
アズサに伝えたいことはたくさんあるのに、俺は、
「黙れ!!!!」
としか言えなかった。
「や、やだ!」
だから、ダメだ、アズサ、………。
「黙れっつってんだよ!!!!」
これしか言えない俺がどうしようもなく、憎い。
「今黙ったら、きっと負けだもん。あたし、どうなったって良い、ただスギウラサトル、お前だけには負けたくない!!!!」
怒ってアズサの方へ近寄るサトル。
それでもアズサは続ける。
もう、こうするしかねぇや…。
そう思った俺は、いつかのように体が先を行って、
「ボコボコにするならしてよ、どうなったってあたしはあんたのことは沈め………、」
────ッ
あいつの口を俺自身の口で塞いだ。

