スギウラサトルは一旦あたしから手を放し、話し始めた。 「アズサちゃん、?裏番のお出ましだぞ?」 やっぱり、そうだったんだ。 でもいつもとリュウの様子が違った。 あたしをジロリと見る。 そして、 「よぉ。」 と言った。 いつもと、明らかに違う。 今ここに、あの優しいリュウは居ない。 『リュウ、助けて。』 の一言がどうしても言えない。 本当に別人だった。