キミガイタ120日




ガラッ。



男子トイレのドアが大きく開いた。





そして、入って来たのは、


みんなではなく、
























──汗だくの、リュウだった。











「リュウジさん!」


子分的な奴らが口々に言う。










どうして、リュウが?

リュウジって、リュウのこと?

リュウが裏番の正体?








今自分が置かれている身も忘れ、あたしはパニック状態に陥っていた。






「リュウ…。」



あたしは小声で呟いていた。