電話をしながら廊下を走るスギウラサトル。 あいつの声はだんだんと大きくなってきた。 …近付いてきたッ! や、やばい。 目を瞑り、息を殺し、できるだけ小さくなって教卓の下にうずくまる。 そして、1分程経ち、耳をすましてみても、もの音一つしない。 …セーフッ!! 他のところへ行ったか。 そう思って教卓から顔を出してみた瞬間。 目の前にどアップであったのは、…スギウラサトルの顔だった。