放課後。





だいぶ遅くまでツバサと学校に残っていた。





「あたし急ぎの用事あるから先帰るね。」






ツバサは帰って行った。






もう学校に生徒はほとんど居ない。






そんなときふと窓の外を見るとそこにはスギウラサトルの姿があった。






ここなら距離があるけど声が届く……!

今例の写真も持ってる…!


今だ……!!!





そう思ったあたさはすぐさま窓から校門近くに居るスギウラサトルに声を掛けた。






「スギウラ先輩ー!!」




サッと振り返りあたしをジロリと見るスギウラサトル。



「この写真見えます~?」



そう言ってあたしは写真を軽く丸めてスギウラサトルに投げて渡した。





くしゃくしゃになった写真を開き、写真をジッと見るスギウラサトル。


だんだんと顔が青ざめて行く。








「もしかして、ネガ、欲しかったりします~?」



こちらをキッと睨んでくる。



睨んだって無駄。

焦ってるのが顔に出てるよ?










「条件さえ飲んでくれれば、全然大丈夫なんですけどねぇ~?条件って言うのは…、」





条件を話そうとした瞬間だった。



スギウラサトルがふいに口を開いた。







「…ふざ………ねぇ。」


俯きながら小さく呟やくスギウラサトル。


どんだけ焦ってんだよ。










「聞こえないんですけどぉ?」
















次の瞬間、…



スギウラサトルは一気に顔を上げ、写真を破くと同時に叫んだ。