またある日の夜。
あたしはなんだかリュウに会いたくなって公園に行ってみた。
あ、リュウだ!
「リュウー!」
叫んでみた。
「おぉ。」
リュウの側へ駆け寄ると、隣に座った。
「あんさ、リュウって彼女居んの?」
「突然どうしたよ。」
なんか気になった、なんて言えない。
「別に!」
「出た、困ったときの、別に。」
「うざ。」
なんなの、こいつ。
「もしかしてさぁ~?」
「ん?」
───「俺に惚れた?」
は、はぁーッ?
何自分で言っちゃってんの?
「べ、別にリュウのことなんか好きじゃない。」
「また言ってる。困ったときの、別に。」
「ち、違うし。」
「そすか。」
『そすか。』ってなんだよ!!
まぁ、とりあえずこの話題が収まったようなので一件落着。
それならあたしも黙っておこう。
そう思ってしばらく沈黙が続いた後だった。

