だいぶ歩いた。 「リュウー、まだぁ?」 「ついた。」 着いた、…そこは、… ────海だった。 「綺麗、。」 そこには船が小さく灯りをともしているだけで、他は何も無かった。 「だろ?ここ俺の穴場(笑)」 「いーね。」 二人で塀に乗ってそこに腰かける。 「落ちんなよ。」 そう言ってリュウはあたしに近寄る。 「落ちないよ。」 だんだんと空も明るくなってきた。 深夜とは思えないくらい。 そして、朝日が昇った。 言葉にならない美しさだった。