そう思った、その瞬間。
ガラガラッ。
ドアが開いた。
ドアに誰かが立っている。
しかし、逆光と、その人が横を向いているせいで顔が分からない。
その人は突然、
「もう今日はここまでだ。」
と言った。
どこかで聞いたことのあるような声だった気がした。
「なんでだよ~。」
「今から良いとこだったのに。」
スギウラサトルとユウタともう一人の子分が口々に言った。
「良いからやめろ。」
「分かったよー。」
スギウラサトルは納得した。
そうして4人は去って行った。
え…、?
あまりに一瞬の出来事で頭がついて行かない。
あたし…、助かった系?
てかあいつ、誰?
まじ、今、何が起きたの?
あ!!!
シュウ!ヤス!タクヤ!
「大丈夫!!??」
あたしとツバサが駆け寄る。
「だいじょばねーよ(笑)」
みんなヤバい傷だったけど、なんとか大丈夫だったぽい。
そのあとあたし達は何も言わずにそれぞれ、家に帰った。

