ユウタの口元がわずかに緩んだ。
そして、突然閉めたはずの体育準備室のドアの鍵が外側から開けられた。
───ガラガラッ。
ドアが開いて入って来たのは、スギウラサトルともう一人の子分だった。
「馬鹿なのはてめぇらだろ?俺の予想通りの行動とりあがって。あー、笑えてくる。」
嘘、…、でしょ……?
最初から仕組まれてたんだ…。
袋のねずみは、あたし達だったんだ。
この状態で、…勝てるわけないよ…。
バコーン!!
シュウもヤスもタクヤも着々とボコられてる。
ヤバい、次、あたしらだ…。
シュウ、守る、って言ったじゃん。
ヤバい、
助けて!!!

