ライブも終わってまだまだ会場でお酒を飲んで、騒いで、遊んでいる人。
お目当ては見たと、さっさと帰ってしまう人。
リュウもどこかに行ってしまって一人で居るのはちょっと困った。
今気付いたけど、あたしは今制服だった。
かなり浮いてるね(笑)
なんだか恥ずかしくなって会場の四隅に小さくなっていた。
しばらく経つと、遠くにリュウの姿を見つけた。
あ、っ。
リュウはほろ酔いの女の子に絡まれていた。
「ねぇ~、リュウくーん、今夜暇だったりしないの?」
「ごめん、今日は無理。」
「えぇ~なんで?いつも夜の誘いだけは乗ってくれたのに。」
夜だけはOKって、ただのヤリチンじゃん(笑)
「用事あってさ。ごめん、じゃあ。」
「待ってよ~」
そう言う女を置いてリュウはあたしのところにやって来た。
「待たせたな。」
リュウはそう言うとあたしを外へと連れ出した。

