キミガイタ120日




なんだか、たるいなぁ。



そう思ったあたしは今日は学校をサボることにした。










トボトボと家までの道を歩く。











ちょうど公園の前に来たときだった。



ベンチから立ち上がり、こちらへ歩いて来る人がいた。














───あ、リュウ。




それはリュウだった。






またサングラスをしていた。








「お前こんなとこで制服来て何してんのよ。」






「今日はサボり。」








「へぇ。」






「リュウは?」






「俺?今からライブ。」






「ライブかぁ。誰の?」





「誰のって、俺の。」





「は??リュウって、バンドとかやっての!?」





「やってる。」







そうなんだ。

意外でもないかも。

なんか格好良いなぁ…





「何ボーっとしてんのよ。」



「や、別に…」





あたし、ボーっとしてたかな…。






「ライブ、行きたいの…?」





そ、そんなことないよ。






「ぜ、全然。」





「素直じゃねぇの。」







何コイツ。






「じゃあ、強制。ライブ来い。」





そう言うとリュウはあたしの手を引いてどこかへ向かった。







「え!?」









何してんだろ、あたし。



嫌って言えば済むのかもしれない。


けど、言えなかった。


てか、言いたくなかった。





見ず知らずの人に着いていくあたしって、馬鹿かな?



でも、リュウは怖いけど、怖くない、そう感じた。