───「何かあったの?」
意味分かんないこいつは突然、そう尋ねて来たのだった。
名前も知らない人に話すわけないじゃん!
突然なしたの、この人。
「別に!」
「ふーん。」
また素っ気ないし。
そしてまた小さな沈黙が流れた後。
「名前なんつーの?」
「アズサ。」
「アズサか。」
アズサですけど何か?
「そっちは何てゆーの?」
「リュウ。」
「リュウか。」
「お前何さりげなくパクってんのよ。」
「バレた?(笑)」
───あ、。
笑った。
サングラス掛けてるからよく分かんなかったけど、今、笑ってた。
リュウ。
なんか変な奴だけど、ウケんね。

