キミガイタ120日


その男はと言うと、
ルーズなダメージジーンズに、Vネックの白いTシャツ。
茶髪にほんのりメッシュ。赤西仁みたいな髪型で、サングラスを掛けていた。
年は20歳くらいだろうか。






なんか怖そう…、
そう感じていた、


その時。











「さっきからジロジロ見てんじゃねぇよ。」



突然文句を付けられた。




「え、…、!?」






やばい、あたし、完璧挙動不審だ。






「だーかーらぁ、さっきから俺のこと見すぎ。」






「そ、そ、そりゃあ突然公園でギター引き始めたらガン見しちゃうよ、」



あたし、ナイスな理由見付けたよね。





「あぁ、そ。」




そ、素っ気な!

自分から話しかけて来たくせに。













「てかさぁ…、」



今度は何ですか???




「君さ、さっきからタメ息付きすぎ。」


嘘、?



「本当に?気付かなかった…。」








小さな沈黙が流れた後。