放課後。
みんないつもの屋上に集う。
「あんさ、みんなさ、本気で答えてんだよな?」
突然タクヤが問い始めた。
タクヤはうちらの中では一番用事深くて、タクヤのブレーキがうちらを助けたことも何度かあった。
「本気だよ!」
ツバサが答える。
「ちょっとでも遊びなんだったらちゃんと言えよ。しつこいけど、もう一回聞く。正直、どう…?」
「どうって…。」
「ごめん。俺そんなに深く考えてなかったわ。」
そう答えたのはシュウだった。
「確かになぁ。俺もかも。」
ヤスもそう言った。
「やっぱりか…、。マジでさ、校内統一ってそう簡単なものじゃねぇよ?中途半端な気持ちならやめた方が良い。」
「みんな、やめんの…?」
あたしとツバサが同時に呟いた。
「ごめ、危ない橋渡んの嫌だから、俺パスっ!」
「俺も!無駄なことしてめんどくなんの嫌だし。」
「俺も。どんまいだな。」
────ヘタレ。
いいもん、
ツバサとするし。
男らの助けなんか要らない。