朝。



昨日よりぎこちなさは無かった。








リカは今までと変わらない。


きっと、まだ知らないんだ。





しかし、お父さんとお母さんの目が腫れていた。






私の目は腫れなんて全くない。

化粧のノリばっちりなのが逆に残念だった。





朝食を食べ終え、ツバサと学校へ向かう。


学校の皆にはまだまだ秘密にしておくつもりだ。





ツバサとの、いつもと何も変わらないお喋り。


あたし自身、この件を通して特に変わったところもない。


あるとすれば、…
アレ、そう、アレ!



「ねぇ、ねぇ、ツバサ!!」


「なに?」


「あたし、学校中誰も真似できないようなすっげぇことしたいの!!!」


「はい?で、何すんの?」

「それがまだ決まってないの。何にしよ…(笑)」


「校内統一でもやっとけ。」






…──校内統一


うちの学校の健全な生徒なら一度は夢見ること。


そして、何人もの生徒がそれに失敗して痛い目にあってきたことか。


でも、これ、…結構…いんじゃん!!??




「ツバサっ!!あんた最高!!頑張ろ!!」


「頑張ろって、…あたしも?」


「もちだし!シュウもタクヤもヤスも入れる!」


「しゃーないなぁ…。」


「とか言いつつ結構興味あるくせに(笑)」


「あ、バレた?(笑)」



こうしてうちらは爆笑しながらも超重要な取り決めをしたのであった。