DRY heart ICE hand

だからコイツとも普通に接さなきゃいけなかった…。



いつも通り、他のヤツらと同じようにしなきゃいけなかった…。



なのに…



パッと窓の外へと視線を向けた俺は、今にも雨が降りだしそうな空を眺めながらキュッと唇を噛み締めた。



「俺…なにやってんだろ…」



そしていつもより低く飛ぶ2羽のツバメを見つめながらポツリと呟くと、坂下の眠るベッドへと腰掛けながら、ガシガシと前髪を掻き上げた。