俺の彼女。




数学準備室にいると、


――――コンコン


ドアをノックする音した。


中島だな。



「どうぞ~」


「……壱生」


「はいっ?」


絶対に中島だと思ってた俺は、絶対マヌケな顔をしていたと思う。


そう

中島ではなく、暁だったのだ。



「ぷっ、変な顔。」


と笑う。失礼な。


「変な顔って…ひでぇな。

ってかどうした?」



「えっと…今日帰りが遅くなりそうだから、家に行けないかも。ごめんね?」


念のため少し小声で話す暁。



「そっか…。

まぁ、仕方ないな。」


じゃあ、

俺は座っていた椅子から立ち上がり、暁に近づく。