――――――ガチャ


ドアが開く音。


入ってきたのは、もちろん暁だ。


「壱生…?」


「ん」


「キス…したい。」


「………本当?」


「…う、うん」



トコトコと歩いて、俺の前に来た暁。


俺はゆっくりと目を閉じて唇を待つ。


きっと緊張して顔赤いんだろうな。



「……だいすきだよ。」



―――ちゅっ


もう、俺の負けだ。


あぁ、なんて愛しいんだろう。




思わず、暁をベッドに押し倒す。



「ちょっ、なに?よけてよ。」



真っ赤な顔をして、必死に俺を退かそうとしている姿を見ると余計苛めたくなる。



「暁っ………していい?」