「悪いな祐介、俺も阿南をおまえに獲られる訳にはいかないんで、、



必死で阿南を逃がさないつもり。



これからは、阿南と四六時中一緒だから、



祐介精々頑張ってみればいいさ。」




村上何を言ってんだよ。




村上は私の担任だろ。




先生が生徒に手出していいねかよ。




『村上、てめぇ!』




私は振り上げた祐介の手を止めた。




「啓介、良介、恭介、祐介の事頼む。」




『阿南はこれで本当にいいと思っているのかよ。



又自分だけが我慢すれば済むと思っているのか?



阿南が辛い思いするのは、俺たちには耐えられないんだよ。



阿南、頼むから泣くの我慢するな!



嫌なら嫌って言えよ。あんな母親の言いなりになる必要なんかない。



そうだろ阿南、おまえだって分かってるはずだ。』




啓介、もうそれ以上言わないで!




さようなら!