私の中で張り摘めていた思いがプツンと切れた。




もうどうでも良くなった。



12年間私を守ってくれた三浦家にこれ以上迷惑をかけたくない。




私が母の所に行くことで、全てが解決するならそれでいい。




私は決意した。




「母さん、私田邊の人間になります。



結婚も考えてみます。だからもう、三浦家の人を苦しめないでほしい。」




祐介が私の肩を揺する、『阿南何を言い出すんだ。



俺たちはどんな事しても阿南を守る。



だから、お願いだそんな事言わないでくれよ。』




祐介泣かないで、もう充分だから。




「祐介今までありがとうね。」




何でこんな事になっているんだろう。




自分でも分からなかった。