イケメン×イケメン〜99%恋に落ちる

阿南の叫び声に、祐介が俺の部屋に入って来た。




上半身裸の俺に抱き締められている阿南を見た祐介が切れた。




俺はいきなり祐介に殴られた。




俺も阿南も驚きのあまりその場に突っ立ったまま。




『啓介何してるんだよ、阿南に手だしやがって!』




「祐介、落ち着いて、啓介何もしてない。



ただ、面白がって私に抱き付いただけだから。」




祐介がこんなに怒ったのは初めて見た。




それだけ、阿南に本気だって事だな。




『悪かったよ阿南。ごめんな。』




阿南が笑ってくれた。




「啓介今日デートなんでしょ。早く仕度しないと遅れるよ。」




何で今日俺がデートって知ってるんだ?




「昨日祐介が言ってた。美人な彼女なんだってね。」



俺の中で何かが切れた。




『俺彼女とは別れたし、デートなんか行かねぇよ。』