今日店を休む事を店長に伝えると、




今日は家族と会うのか?と聞かれた。




店長には、俺は親兄弟はいない天涯孤独だと伝えたはずなのに。




『俺には家族なんかありませんよ。



女と約束があるんで、勝手言ってすみません。』




「女、ふ〜ん、妹さんがいたんだ。」





店長、あんたは何を言いたい?




俺の何を知ってる?




まさか、阿南の母親から頼まれた。





『俺には妹はいませんよ。俺は年上の女にしか興味ないんで。』




店長が声だして笑う。




「下手な芝居だな。まぁ、騙されてやるよ。



妹の阿南ちゃんによろしく。」





驚いて声も出なかった。