俺は仕方なくパチンコ屋の掃除の仕事をしている。




パチンコ屋が閉店してから、店内は広くて大変だ。




思ったよりきつい、たけど阿南と又一緒に暮らす為ならどんな辛い仕事も頑張れる。





「親父さんも家族に捨てられたのか?」




仕事仲間の男に声を掛けられた。




『まぁな。あんたもなんか訳あり?』




「俺も女房と子供に逃げられた。



食べて行くにはお金がいるし、ここは住み込みで働けるからな。」




なんだか切なくなった。