「本当にあの薬を飲みませんでしたね」
「うん、やはり人間は運命に逆らってはいけぬ。」
「そうですね、私達人間にはあの薬は必要無いですよね」

「あの薬はあそこの高いお山に埋めて来てしもうた。
此れであのお山は
不死の山
に成ってしまったかの?」

「良いんじゃないですか、自然は死んではイケないのですから!」
「そうじゃな、人間には
不死の薬
等要らぬが、自然には必要じゃな。かぐや姫には悪い事をしたが、人間には本当に
不死の薬
等必要無いからな!」
「そうですね、かぐや姫には申し訳ないですけどね。私達人間は運命に身を任せましょう」




それからして、お爺さんとお婆さんは天命を全うしました。