先生とあたしのヒミツなその後♪



「関係ないってそんな事言われたって」

「もし生徒にバレることになればお前のせいだ」


まぁ確かにそうだけど・・


「何故あんな事を言った」


直球ストレートできたその質問に
すぐに答えるのは難しい事だ。


「それは・・」

言ってしまってもいいのか、迷ってしまう。


でも言わなければ何も解決しないのも事実。


「ちょっとあれ・・」
「やだ、黒崎先生と青山先生じゃない?」


既に学校には生徒が登校してきていて


職員室からさほど離れていないこの場所は朝も生徒が行き来する。


通りがかる生徒たちがあたしと先生のやり取りを興味津々な顔で見て行く。


「早く言え。何故別れるなんて言うのか」

「えーあの二人付き合ってたの?」
「マジで!?」


ほら、そこまで言うから生徒達に簡単にばれて

「う!」

朝は平気だったのに・・

突然の具合悪さに慌てて手を抑える。


「?青山?」


我慢できる?

・・・ううん、残念ながら限界・・


「すみませ、離して下さい」


とにかく今は話よりもお手洗いに行くことが先決。


先生の腕を振り払おうとするも

「理由を聞かないうちは離せない」

なんともくそ真面目なお答え。


・・・分かってたよ、先生がそう言うのは。


でもこっちももう限界なんだって

「離して」
「できない」

「離してって」
「黙れ」

繰り返し。

その間にもどんどん具合が悪くなってくる。


もう!!

仕方ない!!


「気持ち悪いの!吐きそうなの!つわりなの!離して!」


あたしの大声に

先生だけではない、生徒まで驚いてこちらを見ている。


あ、やばいと思ったけど

今はそんな事で悩んでいる暇はない。

今あたしが一番必要なのはお手洗いなんだから!!