この街に来てどれ位の日が過ぎただろう?
何時も気の向くまま生きて来た俺にとって、そんな物は必要無いけどな。

でも、この街にも長く居すぎた様な気がする。
そんな気がするのは、生まれついての'風来坊'の俺の性格だな。


さて、そうと決まればこの街とも'おさらば'するかな!


今、世話に成ってる女には'ばれぬ様'に何時も通りに過ごすか。


そうこう考えてる内に、俺の面倒をみてくれてる'女'が仕事から戻って来た。

「おかえり」

いつもと変わらぬ態度で俺は過ごした。