穂乃ちゃんが家の中に入って、どれくらい経ったんだろう……。
俺は2本目のタバコに火をつけた。
小さく開けた窓からタバコの煙が出て行き、その煙は夜空に上って消えていった。
それにしても遅いな……。
もしかしたら両親と話して大丈夫だったのかも。
それはそれで良かったのかも。
でもそう思う反面、寂しい思いが込み上げてくる。
タバコを灰皿に押し付けて、車のエンジンをかけた。
そして、携帯を取り出して、穂乃ちゃんにメールしようとした時――。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…