「うわっ!」



穂乃ちゃんの家の前に来た時に思わず声が出た。


瑞樹の家に初めて行った時にもビックリした。


立派な門構えの奥に見える家は、瑞樹の家に負けないくらいの豪邸。


さすがお嬢様学校に通ってるだけあるな。


穂乃ちゃんが俺の腕を掴んできた。


体が少し震えてるように感じる。



「穂乃ちゃん……ここで待ってるから……。嫌だったら逃げておいで。なっ?」



俺は穂乃ちゃんをギュッと抱きしめた。


大丈夫だよ。


大丈夫だからね……穂乃ちゃん……。