「穂乃ちゃん?いつまで膨れてんの?」 俺は穂乃ちゃんのホッペの膨らみを指でつついた。 「ちょっと待ってて?」 「うん……。どこか行くの?」 穂乃ちゃんが不思議そうに俺を見る。 「どこにも行かないよ。寝室に行くだけ」 俺は穂乃ちゃんの頭をポンポンとすると、ソファーから立ち上がった。 そしてリビングを出て、玄関に続く廊下の左側にあるドアを開けて中に入った。